地震に備えてガラス対策もケガをしないためには必要ですよね。
ガラスシートってお店とかにもありますが、効果はあるの?
そんな風に思うかもしれません。
あと、合わせガラスってご存知ですか?
地震対策には適したガラスってよく言われますね。
今回は、ガラスシートの効果や合わせガラスの機能などについてお話します。
家でできる地震のガラス対策で飛散防止フィルムの効果は?
地震の揺れで何かがガラスにぶつかって、ガラスが割れてしまうことってあり得ますよね。
割れて散らばったガラスは、非常に危険です。
夜間や停電などで暗い室内の中、破片をよけて避難することは困難。
ましてや急な地震に慌てますから暗い中で割れたガラスの破片をよけるなんて無理です。
つまずいてケガをするケースもあります。
ガラス用の地震対策でガラスシートってありますよね。
100円ショップとかで小さ目の地震対策用ガラスシートを見たことがあるかも。
100円ショップとかにも置いていたりしますよ。
で、この地震対策のガラスシートって、ガラスが割れたときの飛び散りを防止するものなのか、割れること自体を防ぐものなのかって思ったりしませんか?
あと、100円ショップとかに置いてある小さ目のガラスシートを、ところどころに貼るだけでもいいのかなあ?って思うかもしれませんね。
その辺りのことについてお話しますね。
ガラス飛散防止フィルムは地震に効果あり?劣化や100均のは?
地震対策のガラスシートは、飛散防止目的のフィルムです。
なので、貼ればガラスが割れないといったフィルムではありません。
また、100均とかにある小さ目のガラスシートを窓ガラスに1枚や2枚貼ってみたところで、効果は期待できません。
小さ目のガラスシートを使うなら、すき間なく一面にびっしりと貼ることに。
でも、これだと見ため的にもどうなの?って気がしますよね。
きれいに貼るなら小さ目のガラスシートを重ねて何枚も貼るよりは、大きな一枚ものを貼った方がいいですよね。
効果についてですが、ガラス飛散防止フィルムは、短期的な地震対策には有効です。
ガラス飛散防止フィルムを貼るときには、ガラス戸の片面だけに貼るよりは両面に貼る方が、より飛散防止効果が高まりますよ。
ガラス戸の外側に貼るときには、「外貼り用」の使用を。
ただ、フィルムはどうしても劣化が早いです。
フィルムは自分で貼るにしても、業者にお願いするにしても定期的な貼り替えが必要に。
となると、長期的にみてみるとトータルコストは決して安くないです。
また、自分で貼るといっても実際難しいですよね。
うまくできない場合、ガラスの飛散防止効果が損なわれることもあります。
長期にわたって地震対策を行う場合、ガラス飛散防止フィルムよりも合わせガラスがおすすめ。
あと、細かい点ではありますが、窓ガラス以外にも対策をしたいですね。
例えば、
- 食器棚にガラスを使用している場合、食器棚にも飛散防止フィルムを貼る。
- 絵や写真の額などにガラスを使用している場合は、ガラスからアクリルに替える。
- 落ちたら割れそうなガラス製のものが周りにあるときは、なるべく低い位置に置く。
とにかく大事なことは、ガラス製品は割れないようにすることです。
合わせガラスが地震のガラス対策に、機能や割れ方は?
二枚以上のフロートガラスを強じんで柔軟な樹脂の膜(中間膜)で接着してつくられます。
この中間膜の効果で、割れても破片が飛び散ることがほとんどないため、一般ガラスと比べて非常に安全性の高いガラス。
ちなみにフロートガラスというのは、もっとも一般的なガラスです。
フロートガラスは一般的な透明板ガラスなので、家の窓や車のウィンドウとかに用いられていますね。
他にも合わせガラスには、防音効果や紫外線をカットする効果もあります。
割れても破片が飛び散ることがほとんどないって、すごいですよね。
そもそも地震の時、割れたガラスの破片はどのように飛び散るか想像できますか?
なかなか飛び散り方まで想像することはないですよね。
実際のところ、ガラスの破片は窓の高さの約1/2の範囲に飛び散ります。
外からの飛来物や室内の家具がもしもぶつかって、割れたガラスの破片が飛び散ってしまうといかに危険かが分かりますよね。
なので、万が一に割れても破片の飛び散らない合わせガラスが地震などの防災対策でもおすすめということ。
密集した住宅地や人通りの多い道路に面している家では、周りへの被害を最小限に抑える上でも、破片が飛び散らないことは重要です。
また、合わせガラスは、割れやすさは一般的なガラスとあまり変わりがありませんが、割れても飛び散らないので、強い台風の時でもとりあえず雨風をしのぐ機能は持続します。
合わせガラスの機能
地震や台風などの災害対策でも有効な合わせガラス。
合わせガラスの機能は大きく3つあります。
- 機能1 防災機能
合わせガラスには、ガラスの脱落防止性能に特に優れ、防災対策に高い効果を発揮するものがあり、こうしたガラスは一般に「防災ガラス」とも呼ばれます。
「防災ガラス」は、特殊な中間膜の効果で、災害時に衝撃を受けたり風雨にさらされたりしても割れにくいのが特徴です。
またもしも割れても、ガラスの脱落や破片の飛散がほとんどないので、大けがを防ぎます。
つまり、万が一災害にあったとき、ガラスによる被害を最小限に抑えることができるのです。
- 機能2 防犯機能
より強じんで厚い中間膜を使った合わせガラスは、衝撃に強くて砕けにくく、高い防犯性能を持っています。
窓は、空き巣が住宅に侵入する際もっとも狙われやすい場所。
多くの場合、道具を使って短時間で窓を打ち破ってしまいます。
ですが、防犯性能の高い合わせガラスは衝撃に強く、道具で打ち破ろうとしても容易に貫通できないため、窓からの侵入を防ぐことができるのです。
※防犯機能を持つ合わせガラスは、一般に「防犯ガラス」とも呼ばれます。- 機能3 防音機能
遮音効果のある特殊な中間膜を使った合わせガラスは、ガラスの振動を中間膜が吸収することによって、優れた防音性能を発揮。
電車や車などの不快な騒音が室内に侵入するの防ぐ一方、ステレオや掃除機など室内の音が外に漏れるのも防ぎ、静かで穏やかな居住空間を確保しますよ。
※防音機能を持つ合わせガラスは、一般に「防音ガラス」とも呼ばれます。やっぱり静かで穏やかに暮らしたいですよね。
静かに暮らす上で、防音対策のポイントは窓。
車や電車の音、道路工事の音など、生活の中で不快な騒音はなるべく防ぎたいもの。
さらに、ご近所とのトラブルの原因になりかねないテレビや掃除機などの音にも気をつけたいものです。
音は、空気の通り道である家の窓やドアなどから出入りします。
特に窓ガラスは外に面する最も薄い素材なので、防音の弱点ですよ。
そのため、騒音を防ぐには、窓ガラスからの音の伝わりを減らすことと、窓の気密性を高めることが効果的。
ガラスには、素材や厚さを工夫して作られた防音性能の高いものがあります。
こうしたガラスを使えば、窓の防音効果はぐんと高まります。
さらに、ガラスとあわせて防音サッシを使うこともいいですね。
以上が、主な3つの機能でした。
合わせガラスは紫外線カットも
他にも、合わせガラスには紫外線を防ぐ機能があります。
外に出かけるときは紫外線対策をばっちりしていても、家の中ではなかなか紫外線対策という意識は薄いかもしれませんね。
天気予報とかでも、「明日はお出かけ前にしっかりと紫外線対策を」とかよく聞きますが、「明日は家の中でもしっかりと紫外線対策を」って聞いたことがありません。
どうしても紫外線対策というと、外に出るときっていう意識が強いですよね。
でも、紫外線は窓からも入ってきますよ。
窓いっぱいに差し込む太陽の光って、とても気持ちのいいものですが、太陽の光と一緒に入ってくる紫外線には用心が必要。
紫外線が肌や目などにダメージを与えることはよく知られていますが、実は、カーテンや畳などの日焼けや色あせの原因でもあります。
私たちが日々浴びている二種類の紫外線(紫外線Aと紫外線B)のうち、紫外線Aは、窓ガラスを通り抜け60%以上も室内に入ってきます。
つまり、家の中でもUVクリームが必要な状態…。
補足紫外線Aとは、肌が黒くなり、日焼けの原因となる紫外線。大量に浴びると肌のシミ・シワ・たるみの原因となり、皮膚の老化を早めることに。室内まで入ってくる紫外線。
家の中でも紫外線のことを気にしないといけないって嫌ですよね。
ですが、有効な対策があります。
ガラスの中には、紫外線を99%もカットできるものがあるのです。
こうした機能を持つガラスを選んで、より効果的なUV対策を。
合わせガラスには、高い紫外線カット効果がありますよ。
合わせガラスと強化ガラスや防犯ガラスの違いは?
機能ガラスには、合わせガラスや強化ガラスなどあります。
違いについて簡単にお話しますね。
まず、合わせガラスと強化ガラスについて。
強化ガラスは一般的なガラスの3~5倍の強度がありますので、強い風や飛来物にも割れにくくなっています。
強化ガラスは、手でたたいたり、ボールがぶつかったりしてもなかなか割れません。
それに対して、合わせガラスは、割れやすさは一般的なガラスとあまり変わりがありません。
ですが、合わせガラスは割れても飛び散らないので、強い台風の時でもとりあえず雨風をしのぐ機能は持続します。
とりあえずでも、雨風をしのげる機能って、いざというときには助かりますよね。
強化ガラスについてもう少しお話すると、強化ガラスは、万一割れても、破片が鋭利な刃先のようにならず、細かい粒状になるため大ケガをする心配がありません。
強化ガラスは、割れにくく、割れても安全なガラスといえます。
ただ、防犯性能は期待できません。
何か、「強化ガラス」という名前からは防犯機能があるような印象を持つかもしれませんが、防犯性能は期待できませんので。
一般的なガラスに比べて割れにくく、割れても安全な反面、ガラスの脱落を防ぐことができないので、防犯性能は期待できないのですね。
防犯機能をもつのは、「合わせガラス」です。
続いて、防犯ガラスと合わせガラスの違いついて。
違いは、中間膜の厚さです。
すごく細かい話にはなりますが、防犯ガラスの中間膜は30ミル(0.76mm)以上に対して、合わせガラスの中間膜は15ミル(0.38mm)しかありません。
中間膜15ミルの合わせガラスは欧州の規格だと、防犯性能が認められていないのですね。
ただ、防犯機能を持つ「合わせガラス」は一般に「防犯ガラス」とも呼ばれます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「家でできる地震対策でガラスは?合わせガラスと強化ガラスの違いは?」についてご紹介しました。
地震などで割れて散らばったガラスは、とても危険。
合わせガラスは、万が一のときにガラスによる被害を最小限に抑えられます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
(→防災で備える水の量は?災害への備蓄方法や非常食の家庭での選び方も)
(→カセットボンベは防災用にいくつ?備蓄に必要なものや災害時に犬は?)
(→水害の避難の心得と大雨で緊急避難の注意点、台風対策でできること)
(→浸水対策に土嚢や水嚢、浸水に備え家庭では?豪雨で車を運転したら?)
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