9月は防災の日もあり、防災について考えるシーズンです。
日頃からの備えが大事だとは分かってはいても、どうしていいのか分からないってこともありますよね。
例えば、1週間を生き延びるのに必要な水の備蓄量は1人あたり何リットル?
こう聞かれても、
???
になりますよね。
今回は、防災で備える水の量のことや、災害への備蓄方法、非常食の選び方などについてお話します。
防災の備えで水は何リットルが目安?
災害が起きたときに備えて、水を備蓄しておくことはとても重要です。
水の備蓄は何リットルが目安なの?気になるところですよね。
結論から言うと、
「1人あたり 21リットル」ということです。
ふだん、お店でお茶やジュースを買うときは500ml前後とか、大きいサイズでも2リットルぐらいまでですよね。
それからすると、21リットルってけっこう多いなあと感じるかも。
21リットルというのは、1人1日あたり、3リットルの水の備蓄を目安にして、7日間分を確保ということです。
飲み水としてだけではなく、歯みがきなどの最低限の生活用も含めていくと、目安は1人1日あたり3リットルですね。
なので、家族3人なら63リットル、4人なら84リットル、5人なら105リットル…。
こうしてみると、けっこうな量ですね。
水の備蓄はペットボトルで
1人あたりで21リットルというけっこうな量ですが、水の備蓄はペットボトルが扱いやすいですよ。
いざというときに、扱いやすくて便利でないと困りますよね。
その点、ペットボトルでの備蓄がオススメです。
さらに言うと、ペットボトルは2リットルのものと、500mlのものの両方を利用して、分けて備蓄しておくといいですよ。
2リットルの容器はまとめて備蓄しやすく、500mlの容器はもち運びがしやすいですからね。
ひとつ例をあげるとすれば、21リットルの水を
- 2リットル容器で8本分
- 500ml容器で10本分
この例でも、1人分で容器が8+10=18本ですから、家族3人だと容器が54本、4人だと72本。
こんなにたくさんのペットボトルをどこに置くの?ってなりますよね。
置き場所は、1か所にまとめなくてもいいです。
家の中のちょっとした隙間に分けて置くのもいいですよ。
車庫がある場合は、家の中だけでなく、車庫の空いているスペースや車の中などにも分けて置いておくと、いざというときに便利。
水の備蓄でポリタンクを使うのは?
水の備蓄をするとき、ペットボトル以外にポリタンクを使用することもあるかもしれませんね。
ポリタンクを利用するときは、必ず飲料用のポリタンクを使用しましょう。
ポリタンクは口の広いものがいいですよ。
ポリタンクの中を洗いやすいですから。
あと、コックが付いていると何かと便利ですね。
使うときは、水道水をそのまま使って、口のギリギリまで入れてフタをしましょう。
水道水を入れるとき、空気が入って泡立たないように少しずつちょろちょろという感じで口のギリギリまで。
保存期間は、日光のあたらない涼しいところで3日間程度、冷蔵なら10日間程度になります。
飲み水に使うときは煮沸したほうがより安心ですね。
自宅避難の備蓄
今、お話した水の備蓄やこのあとの日常備蓄や非常食を家庭で備蓄するお話は自宅避難を選択したときの備蓄についてです。
安全が確認できれば避難所だけでなく、自宅避難という選択もあります。
ただ注意することも必要で、大地震のあとに、建物や地盤に少しでも損傷があったりとか、不安を感じたりするときは、自宅に入っていいかどうかを自分で判断することは危険。
見た目にわからなくても建物や地盤に損傷がある可能性もありますから。
なので、自宅避難を行えるのは、建築の専門家が行う被災建築物応急危険度判定で安全と判断された場合です。
あと、自宅避難が行える場合でも、インフラが止まったままで長く生活できないようなときや、余震で不安なときもあります。
そういう場合は、無理して自宅にとどまるのではなく、状況に合わせて自宅と避難所を賢く使い分けながら、避難生活でのストレスを減らしましょう。
災害への備蓄方法 日常備蓄で災害に備えよう
災害に備えて備蓄というと、長期間保存できる非常食をたくわえておくイメージがありがちですよね。
長期保存できる非常食もいつの間にか気づいたら期限が切れてた、なんてことも。
こんな具合に備蓄のやり方も悩ましいところ。
ですが、日常備蓄という方法なら手軽に始められ、無理なく続けられますよ。
日常備蓄というのは、日頃から使えるものを少し多めにそろえて、使った分だけ買い足していく方法ですね。
日常備蓄の方法はローリングストック法
日常備蓄の方法は、
- ステップ1 【 買う 】
- ステップ2 【 ストック 】
- ステップ3 【 使う 】
それぞれのステップについてですが、
- ステップ1
【ふだんから使っている日用品や日持ちのする食べ物を少し多めに買っておく】
いつも通りですから、特に迷うこともなければ、抵抗感もないですよね。
食べ物は味やブランドに好みがそれぞれあれば、家族が好きな味や食べなれたブランドを選んでおくといいですよ。
非常食を食べるときも、違和感が少なくなりますから。
- ステップ2
【整理してストックする】
種類分けをしながら整理してストックしましょう。
整理しながらストックすることで、何が足りないのかも分かりますから。
- ステップ3
【賞味期限の近いものから使い、使った分だけ補充する】
日常備蓄は使いながら備蓄する方法なので、ローリングストック法ともいわれていますね。
ちなみに、「ローリング=回す」、「ストック=たくわえる」ですね。
食べ物については、定期的に備蓄したものを食べる日を決めておくといいですよ。
月に1、2回は備蓄したものを食べるといったふうに。
そうすれば、定期的に備蓄していたものを消費するので、賞味期限を気にせずに備蓄もできますよね。
パスタやカレーなど、ふだんの食事に取り入れやすいものを少しずつ選びましょう。
あと、レトルト食品とかは家族の好みの味のものを選んでおくのがおすすめ。
備蓄している非常食といえ、食事が好みの味でおいしいことも大切ですから。
ちなみに、我が家のレトルトカレーの好みはこちら。
定期的に消費しながらの備蓄なら賞味期限が過ぎていた、なんてことも防げます。
非常食を家庭で備蓄 非常食の選び方は?
備蓄用の非常食ってどう選ぶの?気になる所ですよね。
選ぶときのポイントを5つにまとめました。
備蓄用の非常食を選ぶときの5つのポイント
- 消化のいいもの
おかゆとかも入れておきましょうね。
自宅で避難をしているときに、健康状態がすぐれないときもあります。
そういった健康状態が悪くなっても食べられるようなものを入れておくことです。
- 栄養バランスがいいもの
栄養補助食品や総合ビタミン剤も備蓄しておきましょう。
いざ、避難生活となると、栄養バランスの調整までなかなかできませんよね。
野菜とかの生鮮食料品が手に入らなくなることもあり得ますから。
- 家族が好きなもの
避難生活はどうしてもストレスになります。
なので、せめて食事を好きなものにして楽しい時間にしたいですよね。
非常食だからって苦手なものを無理に食べることはありませんよ。
家族が好きなものを食べて楽しく食事をするのも避難生活には必要ですから。
- かさばらないもの
非常食の備蓄は、あくまで万が一のときの備えです。
備えは必要ですが、備蓄品がかさばって置き場所に困ってます、などふだんの生活に支障が出たらいけませんよね。
ふだんの生活が快適なことも大切ですから。
かさばらないものを選んで、備蓄品が多すぎて置き場所に困る事態にならないようにしましょう。
- 保存期間が長めのもの
日常備蓄の方法で定期的に非常食をふだんの食事にも少しずつ取り入れば、賞味期限を気にせず備蓄できます。
ですが、なるべく保存期間が長めのレトルト食品やカップめんなどを選びましょう。
こちら、レトルトカレーのパッケージの一部ですが、
高温で処理されているから常温でも長期間保存できることが記載されています。
以上、備蓄用の非常食を選ぶときの5つのポイントでした。
あと、非常食を選ぶコツを3つご紹介しておきます。
- たんぱく質、ビタミンやミネラル、食物繊維などを意識しよう
避難所で配られる食事は、パンやおにぎりなどの炭水化物がどうしても多くなります。
日持ちがして、食中毒のリスクとかも考えるとパンとかが多くなるのは仕方がないです。
ただ、栄養が偏りがちになりますから、不足しがちな栄養素を補うことを考えましょう。
- 食事にメリハリを
3食すべておにぎりとかパンだとメリハリがつかないですよね。
朝はスープとクラッカー、昼は麺、夜はカレーといったように、朝食用、昼食用、夕食用と分けて組み合わせまで考えると、避難生活の食事にもメリハリがつきますよ。
- お菓子なども入れておこう
ふだんから好きなクッキーやチョコレート、飲み慣れた味のコーヒーなど家族が好きなものも用意しておきましょう。
好きなものでほっと一息つけることは大事ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「防災で備える水の量は?災害への備蓄方法や非常食の家庭での選び方も」についてご紹介しました。
これで、水の備蓄のことや災害への備蓄方法、非常食の選び方などの悩みも解決することができます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
(→カセットボンベは防災用にいくつ?備蓄に必要なものや災害時に犬は?)
(→水害の避難の心得と大雨で緊急避難の注意点、台風対策でできること)
(→浸水対策に土嚢や水嚢、浸水に備え家庭では?豪雨で車を運転したら?)
(→家でできる地震対策でガラスは?合わせガラスと強化ガラスの違いは?)
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