6月は梅雨に入るシーズンですね。
梅雨の時期って、暑いしムシムシして不快…
6月、7月は高温で多湿ですから洗濯物に臭いやカビがつきやすくなります。
部屋干しすることも増えますが、
部屋干しで困ることといえば、臭いですよね。
臭いを取る方法ってないの?取れないときの対策は?
ここでは、その辺りについてお話しています。
部屋干しの干し方などについては、こちらからご覧になれます。
⇒【部屋干しの臭いを取る方法 扇風機の当て方 除湿機での干し方】
部屋干しで臭いを取る方法 洗濯前の心得
いきなりですが、着たあとの衣類って、じつは多くの菌がついているんです。
洗濯して部屋干ししたあと、何で洗ったのに臭いがつくの?って思うことがありますよね。
その臭いの原因って、じつは衣類に潜んでいる菌にあります。
え~、洗濯しても菌が残ってるの?
そんな気分にもなるかと思いますが、洗濯しても菌が残っていることはあります。
あと、干している間に菌が増殖することも。
梅雨の時期とか、部屋干ししたときに洗濯物からいや~な臭いがしますよね。
あの臭いって、正体はモラクセラ菌。
この菌が衣類についている汚れとか皮脂を分解したときに、あのいや~な臭いが発生します。
また、菌は水分や人の皮脂を好むんですよ。
なので、汗をかいた衣類ですとか、濡れたバスタオルは菌にとっては理想的な状態なのです。
あと、洗濯物が乾きにくく湿度の高い梅雨の時期は、水分を好む菌にとって絶好の増殖期。
しかも、梅雨のころって部屋干しすることが多くなりますよね。
洗濯物を部屋干しすると、どうしても外に干すときより通気も悪くなります。
通気の悪い部屋で洗濯物を部屋干ししていると、菌がみるみる増えて臭いが強くなるというわけです。
洗濯前 臭わないためのポイント ①
菌を増やさず保管することが大切です。
具体的には、
- 通気性のいいかごに保管しよう
- 仕分け保管ができればベター
- 市販の布用の除菌・消臭スプレーを吹きつけておこう
- 洗濯機の中での保管はやめよう、通気性が悪いから
などです。
一日中着ていた衣類って、見た目には汚れてないことが多いですよね。
でも、目に見えない汗や皮脂の汚れっていうレベルでいうとびっしりついています。
なので、時間が経つにつれて雑菌が増殖します。
結果として、臭いが発生。
まずは洗う前の洗濯物の保管にも注意が必要ですよ。
臭いやカビを防ぐためには、汚れたものをすぐに洗うのがベストではあります。
ただ、洗濯に出しても、すぐに洗えないときの方が多いですよね。
すぐに洗えないときは、菌を増やさないように保管することが重要。
洗濯物をすぐに洗えないときに一時保管する際には、かごは通気性のいいものをおすすめします。
通気性のいいものといえば、メッシュやパンチ穴のあいた樹脂製のランドリーボックスとか、天然素材のかごなどがありますよ。
あと保管については、仕分け保管ができればした方がいいです。
仕分け保管って、下着、靴下、その他という具合に3つに分けて保管することです。
なんで、仕分け保管がいいの?についてですが、菌の移りを防ぐためですね。
下着や靴下は、直接肌に触れるので、とくに菌や皮脂の汚れがたくさん付着しがち。
仕分け保管で、下着や靴下が他の洗濯物に触れないようにしておくことで、菌の移りを少しでも防ごうということです。
かごを3つも用意しなくても、下着や靴下はそれぞれ洗濯ネットに入れておくとかでもいいですよ。
その洗濯ネットをそれぞれS字フックを使って洗濯機のところにつるしておくのも一つの方法ですし。
通気性のいいかごなどで洗濯物を一時保管しているとき、市販の布用の除菌・消臭スプレーを洗濯前の衣類に吹きかけておくのもいいですね。
ついている菌を、いったん減らすことができますので、臭いの発生を遅らせることができます。
スプレーするとき、吸い込まないように注意してくださいね。
あと、洗濯機の中に衣類を入れて保管するのはやめましょう。
通気性が悪いですから、菌にとっては好都合な環境になりますので。
洗濯前 臭わないためのポイント ②
一度に洗濯機に入れる量は適量を心がけるようにしましょう。
具体的には、
洗濯機に入れるのは7割程度を目安にしよう
洗濯機を回す回数をできるだけ少なくしたいので、洗濯機に衣類を詰め込みすぎることってありますよね?
えっ!もしかしてうちだけ?…
それはさておき、洗濯機に入れる衣類が適量だと、汚れや皮脂をしっかり落とせます。
反対に詰め込みすぎて洗濯物の量が多いと衣類の動きが悪くなるので、汚れ落ちが不充分に。
汚れが残ってしまい、臭いの原因である菌が増殖しやすくなるのですね。
洗浄力を低下させないために、一度に洗う量の目安は、洗濯機の容量の7割程度が目安になります。
ぎゅうぎゅうに詰め込んだ7割ではなく、ふんわり入れた7割が目安。
洗濯前 臭わないためのポイント ③
細かいことではありますが、洗濯ネットを正しく使えているかどうかも大切ですよ。
具体的には、
洗濯ネットにはたたんで入れた方が汚れ落ちがいい
洗濯ネットを利用するときに、ネットの中にどう入れるかで汚れ落ちに差が出ます。
汚れ落ちの差は、臭いが残る原因にもなりますよ。
おすすめは、衣類をたたんで入れることです。
たたまずネットの中に入れたら、洗濯中にネットの中で衣類がかたよりますよね。
衣類がかたよってしまうと、洗浄面積が小さくなりますので、汚れが落ちにくくなってしまいます。
結果、臭いが残る原因に。
ですので、細かいことではありますが、洗濯ネットにはたたんで入れた方がいいです。
他にも役立つ豆知識
- 衣類についた皮脂は水では落ちにくい?
部屋干ししたときのいや~な臭いを予防するには、洗濯機で洗うときに汚れを落とすことが重要です。
ただ、じつは皮脂って水では溶けにくいんですね。
もちろん、洗剤にはがんこな皮脂を分解する力とかありますけど、洗濯機を回すときに水の代わりに40℃くらいのお湯を使うだけでも効果がありますよ。
- 洗濯物についたカビの落とし方は?
洗濯物にカビが一度ついたら、もうどうしようもないのかなあと思うかもしれません。
ここは、漂白剤の出番になります。
漂白剤を入れた40℃くらいのお湯でつけおき洗いをしましょう。
まずは、漂白力の強い酸素系漂白剤の粉末タイプを使って、40℃くらいのお湯で20分ほどつけおき洗い。
それでも落ちない場合は、白いタオルやカーテンなら塩素系漂白剤が利用できます。
50℃くらいのお湯で20分ほどつけおき洗い。
生地を傷めないためにも、温度が高すぎたり漂白時間が長くなりすぎたりしないように気を付けてくださいね。
部屋干しのにおい対策で洗濯用洗剤は何がいい?
洗濯用洗剤もいろいろありますよね。
部屋干しのときは、どの洗濯用洗剤がいいとかあるの?って思うかも。
部屋干しのときは、除菌・抗菌効果のある洗剤がベストですよ。
除菌・抗菌効果のある洗剤というのは、菌を減らしたり、数を増やさないようにする成分が配合された、洗濯用洗剤のことです。
商品によっては、「部屋干し用」などと表示されているものもありますね。
除菌・抗菌効果のある洗剤を使っても、まだ臭いが気になる場合は、
- 除菌剤
- 柔軟剤
- 液体酸素系漂白剤
これらをプラスしてもいいです。
それぞれの特徴ですが、
- 衣類の菌を減少させる成分が入った薬剤です。
ただ、柔軟効果や漂白効果はないですよ。
なので、菌だけを減らしたいときに。
- 柔軟剤ですから、繊維に柔軟性を与えるのは当然ですよね。
でも、それだけではなく、抗菌作用もあるのです。
使うことで防臭効果が高まりますよ。
あと、柔軟剤は香りつきのものが多いです。
微香タイプとそうでないタイプではかなり香りぐあいも違いますが、この辺りはお好みで。
- 菌のエサとなる汚れを分解して、黄ばみやしみを脱色してくれます。
除菌・抗菌効果もありますよ。
なので、洗剤と同時に加えると、洗濯物の臭いを抑えるのですね。
色柄物や、毛、絹などへの使用も可です。
これら3つのアイテムは、洗濯用洗剤にすべて併用できるのですが、臭い対策としては、除菌剤と柔軟剤はどちらかで充分ですよ。
なので、組み合わせパターンとしては、こんな感じです。
- 除菌・抗菌洗剤のみ
- 除菌・抗菌洗剤 + 除菌剤
- 除菌・抗菌洗剤 + 柔軟剤
- 除菌・抗菌洗剤 + 液体酸素系漂白剤
- 除菌・抗菌洗剤 + 除菌剤 + 液体酸素系漂白剤
- 除菌・抗菌洗剤 + 柔軟剤 + 液体酸素系漂白剤
基本は、除菌・抗菌洗剤の使用です。
あとは、それでもまだ臭いが気になるときなど、目的と汚れに合わせて足してみてくださいね。
部屋干しで臭いが取れない 対策は?
何度洗って乾かしても、また臭い戻りしてしまう…
そんなことってありますよね。
それって、汗や皮脂汚れが落としきれずに衣類に残っている証拠なんですよ。
何度洗って乾かしても、臭いが取れない衣類は、つけおき洗いがおすすめ。
臭いのもとであるモラクセラ菌は熱湯でほとんどいなくなりますが、衣類には熱湯は使わない方がいいです。
なので、熱湯までいかなくても普通の洗濯より水温と洗剤濃度を上げ、時間をかけてつけおきしましょう。
そうすることで、モラクセラ菌が好む、臭いの原因の汗・皮脂汚れがしっかり落ちます。
Tシャツ(肌着も含む)、タオル、靴下と順番にご紹介しますね。
Tシャツの部屋干しの臭いを解決
Tシャツや肌着のしつこい臭いはつけおき洗いです。
ちなみに、Tシャツや肌着は毎日着用しますし、肌にいちばん触れていますよね。
なので、やっぱり汗や皮脂汚れが残りやすいですよ。
あと、Tシャツや肌着のつきおき洗いの方法は、基本ですので、ワイシャツやブラウスなど、他の衣類にも応用できます。
- 白物には粉末洗濯洗剤 + 粉末酸素系漂白剤
- 色柄物には液体洗濯洗剤 + 液体酸素系漂白剤
- つけおき洗いの基本
洗いおけに40℃くらいのお湯を入れます。
お湯1リットルに対して粉末洗濯洗剤5g、粉末酸素系漂白剤5gの割合で入れてよく溶かして、洗剤液を作ります。
※色柄物の場合は、お湯1リットルに対して液体洗濯洗剤5ml、液体酸素系漂白剤5ml。洗剤液を作った洗いおけにTシャツを入れて、20分ほどつけます。
ここで注意ですが、つけたことを忘れてたとかで2時間以上放置してしまうと、汚れが繊維に戻ってしまう場合があります。
なので、最適な「40℃くらいで20分ほど」を守るようにしましょうね。
もみ洗いとかは必要ないですから。
- 【 他の洗濯物といっしょに洗わない場合 】
つきおきした後は、すすがないで洗濯機に洗剤液ごと入れましょう。
洗濯機に入れたら通常の洗濯コースで洗います。
このとき、追加の洗剤は不要ですから。
- 【 他の洗濯物といっしょに洗う場合 】
他の洗濯物といっしょに洗う場合は、衣類だけ洗濯機に入れます。
洗剤液ごと入れるのではなく、衣類だけ洗濯機へ。
そのあとは、いつも通りに水量を合わせて洗剤を加えて、通常の洗濯コースで洗いましょう。
部屋干しで臭いがとれないタオルはどうする?
タオルもしつこい臭いはつけおき洗いですが、ポイントがあります。
そのポイントとは、綿100%のタオルは熱湯でしっかり除菌することです。
※化学繊維の場合は、Tシャツや肌着と同じ方法で洗ってくださいね。つけおき洗いの基本のやり方です。- 白物には粉末洗濯洗剤 + 粉末酸素系漂白剤
- 色柄物には液体洗濯洗剤 + 液体酸素系漂白剤
- タオルのつけおき洗い
そしてタオルが浸る程度に熱湯をかけます。
やけどしないように気を付けてくださいね。
あとは、水量に合わせて洗剤を加え、通常の洗濯コースで洗いましょう。
他の衣類といっしょに洗っても大丈夫ですよ。
靴下の部屋干しで臭いがとれないとき
靴下は汗や皮脂汚れにくわえて、とくに子どもの靴下は泥汚れもにおいの原因です。
水で下洗いはせず、洗剤液につけおきしましょう。
- 白物、色柄物とも粉末洗濯洗剤
- 靴下のつけおき洗い
お湯1リットルに対して粉末洗濯洗剤5gの割合で入れてよく溶かしてください。
よく溶けたら、靴下を入れましょう。
つけおきしたあと、靴下を両手にはめて、靴下どうしでこすり洗いを。
あとは通常の洗濯コースで洗いましょう。
他の衣類といっしょに洗っても大丈夫ですよ。
部屋干しの臭いは洗濯槽に?洗濯機のカビが衣類に付着?
いくら洗濯しても洗濯物の臭いや汚れが取れないのは、洗濯槽の汚れが原因ってこともあります。
洗濯槽の裏側には、洗剤かすや水アカ、菌、カビなどが付着しています。
衝撃ではありますが…
なので、定期的に掃除をしないで放置していると、雑菌や汚れが衣類に移って臭いの原因になることも。
理想としては、月に1度は洗濯槽の掃除をしたいですね。
洗濯槽の掃除で使うのが、洗濯槽クリーナーです。
洗濯槽クリーナーは酸素系と塩素系の2種類に分けられます。
酸素系と塩素系では特徴が違うのですね。
酸素系は、アルカリの力と泡で汚れをはがします。
あと、酸素系は無臭です。
塩素系は、汚れを溶かし洗浄効果は強いです。
ただし、塩素系は臭いは強めですね。
洗濯槽クリーナーにも酸素系、塩素系それぞれいろんな商品があります。
汚れ落ちに優れているおすすめの洗濯槽クリーナーは、
日立洗濯槽クリーナー SK‐1 1500ml
です。
この日立の洗濯槽クリーナーは、塩素タイプです。
この商品は、洗濯機メーカー日立の推奨の一品というだけあって全体の汚れを落とし、しつこいかたまり汚れも落とします。
洗浄力にはメーカー推奨というだけの実力がありますね。
洗濯したあとは、湿気がこもらないようフタは開けておきましょう。
洗濯機のフタを開けておくだけで、カビを予防し、洗濯槽の清潔さを保つ効果がありますよ。
空気をこもらせないのが大事。
洗濯槽をきれいに保つために、フタを開けておくなど普段からできることもありますね。
まとめ
臭いの原因は衣類に潜んでいる菌にあることをまず知ることです。
その上で、部屋干しで臭わないようにするには、菌を増やさないように保管することや、菌のエサになる皮脂や汚れをできるだけ減らすように洗うことですね。
臭いが取れないときはつけおき洗いです。
あと洗濯槽の掃除も忘れずに、ですね。
コメント